蜘蛛の糸に負けて

近頃、平気で嘘を吐く人が増えている。
”嘘”と言えば言い過ぎかもしれないが、家族間でも見栄を張らなければならないなんて、驚く。
まさにストレスを増長させているのではないだろうか。ダメで全然良いのに、別に大した話じゃないし、そもそもすべてできる人なんていやしないのに、まるで自分は全てにおいて、人と比べて劣っていないと表明する。
しかし本当の話が出来ない子に育っていることに、本人は気づいているのだろうか。

ふとその子の親を見れば、なるほど嘘をついている。
そのまた親を見れば、なるほど、いつでも嘘をついている。
嘘つきの連鎖が止められていない。 嘘つきDNA,ヤダね~嘘つきは泥棒の始まりって知らないのかね?
よく似た者通しが集まるというけど、自分の人脈から人生を決めてしまうというのに・・・・・犯罪集団とはこのように出来るのかな?

まるで芥川龍之介氏の「蜘蛛の糸」みたいな話で、親なら「かわいいわが子よ、隣の子に負けてはいけないよ。ほら下から登ってくる子を踏み台にして、綱を握りしめなさい。」と言えるのかな?
蜘蛛の糸に負けた人=自分を過大評価し続ける人=本音を話さない人、自分よりも下に人がいて欲しいと願っている、困った現代病だ。